夢の中で外国人の人にマイクロアグレッションをしてしまった件
- 恵琳
- 2021年9月24日
- 読了時間: 2分
2021年9月24日深夜。
こんな夢を見た。
宵の口に私は、大きなさをり織りの織物を抱えて、オレンジ色の明かりの灯る日本風古民家の前にやってきた。
戸口には職場の偉い人が立っていたので、私は彼に織物をぶん投げて渡そうとした。しかしぶん投げる直前で彼は左手をひらひらと横に振って拒否した。そして「それ〇〇さんの」と告げた。彼は自宅の一室を外国人の人(〇〇さん)に下宿として提供していたのだ。
私は縁側の脇の階段から古民家に上がった。私のそばで小さな男の子が遊んでいた。多分職場の偉い人のお孫さんだと思う。
すると下宿している外国人の人が家の中から縁側に出てきたので、私は織物をぶん投げようと思った。しかし流石に遠慮の気持ちが湧いて、手渡しした。彼女は苦笑して「え? 投げないの?」と言った。そして彼女と私は笑いあった。
そして彼女は古民家の脇の階段を降りて、何かの教室に行った。
彼女が行ったあと、私はこう考えた。
「職場の偉い人には織物を投げたいと思ったのに、外国人の人には投げたいと思わなかった。これは外国人への差別心ゆえではないか?」
そこでハッとして、目が覚めた。
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私は気にし過ぎなのだろうか。 生きていると、未だに差別心がなくならない自分に愕然とすることがよくある。そして自分を責めるのだ。 この夢を見たあとの私は、激しい怒りこそ湧かなかったものの、自分のどうしようもなさに愕然として、差別心なんか消えてしまえ、と思った。 差別心をなくすには、自分のなかの「人を傷つけたい」「人を蹴落としたい」「人より上に立ちたい」という感情をなくすことが大切なのだ。 私が道徳の授業を受けるたびに差別心が増えていったのは、「被差別者認定されている人」の属性をたくさん知ることによって、「あの人たちなら差別してもいい、なぜなら他の人が差別しているから」と思ったからだ。 いじめや精神障害でストレスの溜まっていた私は、心のどこかで「スケープゴート=傷つけてストレス解消してもいい人」を探していたのだと思う。 なのでこの問題の根本的解決のためには、私は今まで受けてきた心の傷を癒やし、自分も人も傷つけない人になればいいのだ。 自分を激しく責めて傷つけることも、他人をいじめて見下して満足することもやめねばならない。 仏にならねばならないのだ。
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