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頭の理解でなく体の実感を

  • 執筆者の写真: 恵琳
    恵琳
  • 2022年2月26日
  • 読了時間: 3分

今まで散々「私がしんどいのは資本主義が悪い、資本主義が悪い」と書いてきたけれど、それは実はツレの思想であり、私は正直実感が持てないでいる。私のしんどさの原因がなぜ資本主義にあるのか、頭では理解したつもりでも体が分かっていないのだ。まだ身になっていない他人の思想を自分の思想のように書いて申し訳なかった。 本当にもう、私のしんどさの原因を探るために、ツレと一緒に『共産党宣言』を読むのは疲れる。格差をなくす共産主義は正しいと思うけれど、やはり自分のしんどさがそこから来るというのは頭でわかってもあまり腑に落ちない。精神医学の本のほうがマシだ。私は私にあったやり方で自分の生き辛さの源を探求していきたい。

これからしばらくはツレや仲間たちとは距離をおいて、自分なりに生きづらさを探求していくことも必要だろう。デモや社会運動はしばらく休んで引きこもりたい。

運良く『子どもの精神医学』(滝川一廣著、医学書院)という本があるのでそれを読みたい。先日連続殺人犯の永山則夫と精神鑑定医の交流を描くドキュメンタリーをユーチューブで観たので、余計に精神医学に興味が湧く。

ただ、ツレは精神医学をあまり良く思っていないようだ……彼は「精神医学は近代学問やから自分と他者を分ける。俺はそれには反対や。他者の中に自分がおるんや」と言っている。難しい理由だなあ。こんなに難しくては、もう頭でのうわべの理解しかできない。そういうのは嫌なんだ。

私は自分はこの世にぽつんと独りで立っていると思う質だ。ツレのように「社会の中に自分がいて、みんな繋がっている」という実感が持てない。ツレは私の感覚を「近代的(=彼によると「古い」という意味らしい)」と言っていた。彼にとって近代とは打破すべき古く悪しき時代(資本主義時代。今を含む)である。

資本主義時代(というか産業革命以後?)には、工場が製品(例えばここでは服)を大量生産するようになり、手作りの服は売れなくなる。丹精込めてじっくり作った服が売れなくなった人々は、より良い仕事、儲かる仕事を求めて村を出て都市労働者となる。その結果、村にあったような人と人の繋がり(地縁・血縁)が希薄になり、社長に奴隷のように働かされて苦しむようになったそうだ。そのような歴史のせいで私は「自分は世界に一人ぼっち」という考えを抱いている、と彼は考えているだろう。

しかし、人々の繋がりが希薄になったからこそ、人々は村にあったような古い因習から自由になり、女性参政権獲得や同性婚の実現を成し遂げてきたのだ。

ツレはマルクスと同じく「資本主義は社会主義を生み出すために役に立つ」と述べている。格差が拡大して人々の不満や平等への願いが高まれば、自然と革命が起きるという考えだ。

資本主義(近代)が究極まで進んだら、社会主義時代、格差のない皆が幸せになれる時代を作ることができるとツレは考えている。きっとその時代が来れば、私達は「世界に一人ぼっち」という感覚も持たなくなるのかもしれない。なぜなら資本主義とは、ツレの言葉を借りれば「労働者と資本家の上下関係」や「疎外(「自分は一人ぼっち」という感覚だけでなく、一部の人の幸せのために他の人が不幸になること、とツレは言う)」のことであり、それを変えるということは「みんな繋がっている」「みんな仲間だ」という感覚を持つということである。彼はその時代を「後近代」と言う。彼は他の学者とは違う独特の言葉遣いをするのだ。


もー結局他人の借り物でしかない頭でっかちの共産主義の話になるなあ。まあ自分の感覚を否定せずに、ツレの意見も取り入れながら考えていこう。私は今ツレの弟子状態なんだ。「守破離」の「守」状態かな。

 
 
 

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