芸能界の病は私たちの病だ
- 恵琳
- 2021年12月20日
- 読了時間: 4分
2021年12月18日、女優の神田沙也加さんが札幌のホテルの14階の屋外スペースで倒れているのが発見された。22階の自室から飛び降り自殺したと考えられる。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3996a37bd545eae7edc6789086af261816410618?page=1 最近の芸能界は自殺者が多すぎて病んでいる。三浦春馬も竹内結子も芦名星も死んだ。 自殺の原因は様々あるだろうが、コロナ禍に加えて、バラエティ番組でいじめ抜かれて皆ストレスを溜めこんでいるのも要因として挙げられるかもしれない。
埼玉県民にわざと「ダサイタマ」と言ってみたり、「変態おじさん」を芸能人のいるところに登場させて反応を見たりと、人を馬鹿にして笑いを取る番組が多すぎる。 バラエティで芸能人がいじめられるのは視聴率を取れるからだと、森達也さんが『ニュースの深き欲望』(朝日新書)で言っていた。最低だ。高い視聴率を取り、スポンサー(広告主)にたくさんお金を出してもらうためにいじめているのだ。スポンサーは視聴率の高い番組に自社のCMを流したいと思っている。そのために芸能人は利用されているのだ。 いじめを見世物にして楽しむ日本人は民度が低すぎる。
また、芸能界にも性暴力は存在する。たかまつななさんは出番前、舞台袖で誰かにずっとお尻を触られていたことがあったらしい。
そうでなくても、バラエティ番組で股間にボールをわざと当てて周りの人間が笑うのも性暴力、いじめと言えるだろう。
連れ合い曰く、「笑いっちゅうんは本来人を解放するもんや。せやけど人を馬鹿にする笑いはあかん」とのことだ。今の日本には人を馬鹿にする笑いがあふれている。病んだ社会だ。誰も傷つかないバラエティ番組を作ることは不可能なのか。誰かが傷つくことで誰かが得をする番組などいらない。
普通の人たちも国からほとんど給付も補償も受けられずにいじめ抜かれている。列島住民が国から受けた補償など、布マスク2枚と10万円給付1回だけだ。私達よく生きてるなあと感じる。 今、日本全体が病に冒されている。皆テレビ局や国、究極的に言えば資本主義にいじめられているのだ。 資本主義とは簡単に言えば自然破壊を伴う終わりなき儲け主義である。 資本家(金持ち、社長)は何でも金儲けの道具にする。山も土地も泉も公園もいじめも戦争も。だから山や土地や家は金持ちに所有され、売られ、貸されるのだ。泉を資本家が買い上げたら、ミネラルウォーターを製造して売るようになる。そしてそれまで泉の水をただで汲んでいた一般人には水源への立ち入りを禁じ、「水が欲しけりゃ自分で買え」と要求し出すのだから、貧乏人からしたらたまったものではない。今の世の中は「お金がないと生きていけない時代」「金持ちが富を独占し、貧乏人を搾取する時代」なのだ。 公園も昔は無料だったのに、今は万博記念公園など入場料を取るところを見かける。これは公園の整備のために国や都道府県がお金を出さなくなったからではないかと思う。万博記念公園でも有料化反対運動が起こったようだ。時間と興味のある方は、衆議院のホームページ(すぐ下のリンク)にアクセスして、「万国博記念公園入園有料化に関する質問主意書」でサイト内検索して、質問主意書を読んでみていただきたい。
芸能人いじめでテレビ局が儲かるのは先述の通りだ。武器商人たちは戦争が起これば「金儲けのチャンスだ!」と奮い立つ。戦争が起こったら大抵の人は怒りと悲しみに震えるが、悪しき者たちは喜びに震えるのだ。 テレビ局は放送する権利を国から保障してもらうために、国に都合の悪いことは一切流さない。自民のネオナチ高市早苗は「国に都合の悪いことを放送したテレビは放送中止させる」と発言し、大きな抗議を受けた。
その高市や安倍、菅、岸田の所属する自民党のお抱え資本家竹中平蔵も「ベーシックインカム月7万円を導入し、代わりに生活保護を廃止する。足りない分は働いて稼げ」などととんでもないことを言い出しているから、国は資本の手先なのだ。「働かざる者食うべからず」も資本主義である。 https://diamond.jp/articles/-/249493
いじめは犯罪である。いじめっ子にはいち早くいじめをやめてもらわねばならない。今こそ資本主義を廃止し、土地や水源や公園を皆のものにして、皆が等しく豊かになる時である。独占でなく共有。それが社会主義だ。
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