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神は私たちだ

  • 執筆者の写真: 恵琳
    恵琳
  • 2022年8月16日
  • 読了時間: 2分

8月中旬のある日、私は地下鉄に乗って、7月末まで元彼と半同棲をしていた長屋に向かっていた。前日にバルサンを焚いたので、その後始末をしに行くのだ。

地下鉄の階段を上がり、陽の光が指すところまで来ると、宣伝カーの声が聞こえてきた。自民党かな、野次ったろか、と勇みながら階段を上がっていく。しかしいざ地上へ出てみると、それはキリスト教の宣伝カーであった。

いかにも敬虔そうな中年男性の声が、キリストがどうとか、神がどうとか、罪がどうとかとお説教を垂れ流している。

私はこういう生暖かい、ねっとりとまとわりつく「お慈悲」というものに、非常にアレルギーというか不快感がある。だから、「キリストが、人々の罪を、贖ってくださるのです」という内容の文句を聞いたときには、思わず小声で「自分の罪ぐらい自分で贖えや、人にやらすなボケ」と悪態をついた。

そして曲がり角を曲がったとき、ふと頭に「そうか、神はいないんだ」というつぶやきが浮かんだ。

そうか。自分の罪は自分で贖わねばならない。神やキリストにやらせてはならないのだ。それはすなわち、神仏や他人を自分の拠り所とするのでなく、自分を自分の拠り所とすべきということだ。強くならねばならない。神は私たちだ。

私はやっとニーチェの思想が分かって、心底嬉しくなった。

今まで私は元彼に支配され、元彼を拠り所としていた。でもそれはもうやめだ。私は私を拠り所として、私の思想を確立せねばならないのだ。

空は曇っていたが、私の心はすっかり澄んでいた。

 
 
 

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