異民族恐怖について
- 恵琳
- 2022年9月18日
- 読了時間: 4分
私は韓流ファンやアフリカファンを見ると、尊敬の念を覚えてしまいます。
「この人たち、私と違って朝鮮文化やアフリカ文化になんの違和感も緊張も恐怖もなくスッとなじんでるー! それどころか朝鮮文化/アフリカ文化と楽しく水のように戯れてるー! すごーい!」と。
しかしこうやって韓流ファンやアフリカファンを持ち上げるのは朝鮮差別・アフリカ差別の裏返しなのだと思います。
私はドイツが好きですが、私にとってのドイツが、彼ら彼女らにとっての韓国やアフリカなだけです。韓流ファンやアフリカファンは何も特別な人たちではありません。私と同じ人間です。韓国人・朝鮮人、アフリカ人も然り。
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朝鮮民族やアフリカ人に限らず、私は異民族全般が怖いです。
しかし私は入管のように異民族を等し並に敵視する思想は持っていませんし、入管や日本政府による外国人差別に反対しています。日本政府が難民認定を滅多に出さないことにも腹を立てています。
しかし、私が異民族の方のそばで体が固くなる現象もゼノフォビアと言えるかもしれません。異民族の人のそばにいると緊張するのです。「この人に完全に心を開くのは無理っぽいな」とさえ思ったりします。
しかし同じ大和民族であっても、「この人に完全に心は開けないな」と思う人はいます。例えば父親のように「ナチヲタ=ネオナチ」と決めてかかっている人、そしてその偏見を改めようともしない人です。
それに、私がヒトラー好きの反ナチナチヲタであることを手紙でカムアウトした相手(すなわち完全に心を開けた相手)の中には、在日朝鮮人の方もいます。その方は今考えてみると前の前の彼氏となります。その方との文通は今途切れていますが、今どうしていらっしゃるのでしょうか。
とにかく、どの民族も皆平等なのです。いい人もいれば悪い人もいます。心を開ける人もいれば開けない人もいます。当たり前のことです。
私も一歩外国へ出れば、周囲からは「異民族」として扱われるのですから、私も誰かにとっての「異民族」なのです。
しかし、この記事を読んでしまった大和民族以外の民族の皆さんに対して、私は謝っても謝りきれないほどの罪を犯していると感じます。なぜなら自分の異民族恐怖をこの記事で公表してしまっているからです。こんな記事を書いて本当に申し訳ありません。許していただかなくても結構です。
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私は違和感を敏感に感じ取り、異質な人を遠ざけようとする本能が強いのだと思います。肌の色や民族の違いを楽しみ面白がるタイプでなく、嫌うタイプに生まれついているのかもしれません。
また、私の生まれ育った場所には異民族の人がほとんどいませんでした。それも異民族恐怖の一因になっていると思います。私のような連中をこれ以上育てないためにも、移民受け入れと多文化交流は必須と考えます。
生まれついた性質を完全に変えることはできませんが、少しずつでも異民族の方々と交流して、違和感や恐怖を解消していきたいです。しかし私なんかと付き合いたい異民族の方などいらっしゃるのでしょうか。
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ちなみにどうやら韓流ファンの中にもネトウヨはいるそうですね。私はネトウヨでなく反日帝・反安倍の極左で、BTSも辛ラーメンも好きですが、朝鮮民族の方がそばにいると緊張します。すなわち醜い不純なニワカ韓流ファンなのです。これを「FAKE LOVE」というのでしょう。
しかしセモさんという日本語でつぶやく韓国人ツイッタラーの方がこんな画像をリツイートしていました。
「日本は嫌いですよ 嫌いですけど…」

「商品はすごく良いから やむを得ず 消費者としては買ってしまうんじゃないか」

セモさんは「まぁ(日韓)お互い様だよなこーゆーの」と言っていました。
私はその言葉を読んだとき、セモさんに赦された気がしました。
私のこんな醜い感情が赦されていいのか、と戸惑いを感じはしましたが、そのときはとりあえずスッキリしました。しかしやはりモヤモヤします……。
しかしそれにしても、不思議な話ですね。「異民族の人には心を開けそうにない」と言っているくせに、私は全世界のあらゆる民族の人が見られるインターネット上で、隣の家の人に言えないこと(例えばヒトラー好きの反ナチナチヲタであること)を暴露しているのですから……。
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