欠点をさらけ出す理由
- 恵琳
- 2023年3月4日
- 読了時間: 1分
私が自分の過去の罪を書きたがるのは、書かなかったら詐欺になるからだ。いい人のフリをして、過去の罪や内心に渦巻く邪念を隠すのは詐欺だと思うからだ。善人ぶりたくないからだ。
しかし過去の罪や内心の邪念をあえて書くこともまた、自分を必要以上に悪く見せる詐欺と言えるだろう。難しい。いい部分を進んで書くのもなんだかナルシスティックで嫌らしいし。でも良い人と思われて褒めそやされるのも恥ずかしくて嫌だ。
褒められるのはすごく負担だ。相手を騙しているのではないかと思う。「あなたはすごいね」と言われたら、「私ほんまはそんなええ人ちゃうよー! 汚いよー! 褒めんといてー!」と心が叫びだす。褒められるのが負担だから、私は自分の悪い面をさらけ出すのだ。
こうやって汚点をさらけ出すことについては、過去に他人から「悪人自慢に聞こえる」「露悪趣味」と言われたことがある。私はそれを聞いたとき、「私はそんなやばい異常者と見なされているのか! 実際は違うのに!」とすごく驚いて、必死に「違う!」と言ったが、果たして相手がそれを理解してくれているかどうか。
ちなみに精神科の主治医は私を「偽悪者」と呼び、「悪い面をさらけ出すのは期待されたくないから。偽善者より正直で良い」と言った。その説明は正鵠を射ていると思う。
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