小児性愛者運動・犯罪性愛者運動を、いかに反資本主義運動・反天皇運動に結びつけるか
- 恵琳
- 2021年12月15日
- 読了時間: 6分
更新日:2022年5月10日
反資本主義・反天皇の友人のトランス女性差別反対声明文に感銘を受けました。
以下引用
「今の社会では次世代を再生産する役割は主に家庭に押し付けられています。 人々が結婚して、子どもをもうけて育てていく際に必要となる保育や家事といった労働を主に女性に無償で押し付ける形で、労働力の再生産が日々なされています。 本来であれば社会全体で担うべき労働を家庭に押し付けることで政府や自治体、企業は労働力の再生産のための費用を極力かけずに済んでいます。 この仕組みを維持したいからこそ、政府や独占資本は男女の性別役割分業や家族制度を良いものとして維持しようとします。
公的な子育て支援が充実しないのも、非常に保守的な家族のあり方を称揚する右翼が日本の支配層のなかで大きな力を得ているのも、女性差別を解消するための政策が進まないのも、そしてトランス女性を含むセクシャルマイノリティへの差別が横行するのもこの仕組みと深く関連していると考えられます。
(略)
また、日本の場合は、この国が帝国主義国家として侵略と植民地支配の道を進む際に、天皇を中心と した家族国家思想(※日本全体が一つの家族であり、天皇は家長で、日本の人民はすべて天皇の赤子 であり、各々の家の家長が天皇の下で家を治める、とする思想)を政府が学校と軍隊を通して国中に 浸透させ、家父長制を強固に定着させ、男が戦争に行き、女が家事と子育てを一手に担うのが当たり 前のものとされました。
アジア・太平洋戦争の敗戦後も天皇制が維持されたため、戦後においても天 皇制は抑圧的なジェンダー規範を再生産しています。
家の血脈を絶やさないために女性が子どもを産 まなければならないとされる天皇家のあり方は性の解放とは真逆なものであり、このような規範に基 づく天皇制を憲法で天皇を「国民統合の象徴」と規定しながら維持するこの国のあり方は当然ながら 旧来のジェンダー規範に抵抗せざるを得ないトランス女性を含むセクシャルマイノリティにとっては 非常に抑圧的です」
私も友人に倣って、ロリコン・ショタコン当事者運動と反資本主義運動・反天皇運動を結びつけるにはどうすればいいか考えてみたいと思います。
「人間たるもの成熟した異性と愛し合い子孫を残さねばならない」という考え方があります。 「大人の異性と付き合って子供を産んで、国のために労働人口を増やすべきだ、母がいて父がいて子がいて、というのが『典型的な家族』だ」、という考え方です。 同性愛者やロリコン・ショタコンはこの思想から逸脱しています。 だから「産めよ殖やせよ」を標榜する国や資本にとって都合が悪いわけです。 また、国民は天皇の赤子であるという考え方があります。 日本という国が天皇を戴く大家族というとんでもない思想です。 これを家族共同体の呪縛と言わずしてなんと言いましょうか。 皇女の眞子さんと一般人の小室圭さんの結婚があんなに叩かれたのも、二人が「典型的な夫婦・家族」から逸脱した存在だからです。 ところで、どうやら小室さんはヤクザと縁があるそうです。 ロリコン・ショタコンの権利運動が、反資本主義運動・反天皇運動と繋がりました!
次に犯罪性愛者の当事者運動を反資本主義運動・反天皇運動に結びつけるにはどうすればいいか考えてみます。 まずは反資本主義運動との結びつきを考えていきます。 犯罪者の中には、「他人と競争して勝つこと」「金を稼いで働くこと」「会社の従順な歯車になること」を強要する資本主義社会からこぼれ落ちた人が多いように感じます。 学校は資本主義社会に出るための訓練所のようなところです。 だからテストの点を競わされたり、早寝早起きを強制されたり、自分の好きな勉強でなく「受験や就職に役立つ勉強」をさせられたり、体育の授業で軍隊並みの行進をさせられたりするのです。 それについていけない人がだんだん孤立して、ストレス解消のためにいじめや万引きなどの犯罪に手を染めるのです。 私の愛するヒトラーも画家になりたかったのに、ハプスブルク帝国の税関職員だった父から「俺と同じ公務員になれ!」猛反対されて虐待されていました。 本当はギムナジウム(大学に行きたい人が行く中高一貫校)に行きたかったのに、父親に「お前は公務員になるために実科学校(職業訓練のための実用的な勉強をする中高一貫校)に行け」と進路を決められたこともあります。 そのストレスのせいか、少年アドルフは妹のパウラをいじめていました。 結局彼は実科学校を中途退学します。 こうして幼少期に心がいじけてしまったことが、後に独裁者となる要因の一つになってしまったのだと思います。 彼は父から受けた苦しみを何億倍にもして、罪なき被差別者にぶつけたのです。 ヒトラーもある意味「資本主義的価値観の被害者」と言えます。 ヒトラーの父親は息子に、「公務員は画家より偉い」という「資本主義的価値観」を植え付けようとして大失敗したのです。 ところで、犯罪性愛者は、反社会的な行動を取る人を称賛し、あるいは同情します。 前者の場合は「よくぞこの腐った社会に反旗を翻してくれた!」という快哉を叫んでいるのかもしれません。 そして後者の場合は「理不尽な社会に痛めつけられて可哀想だ」といういたわりの気持ちを抱いているのです。 だから犯罪性愛者にもいい面があるのです。 犯罪性愛者は反社会的というより、「反政治的」なのかもしれません。
連れ合いによると、資本主義とは政治関係であり、上と下(資本家と労働者)の関係です。 それに対して社会主義とは社会関係であり、横同士(対等な人と人)の関係です。 犯罪者や犯罪性愛者は人を上から押さえつける「政治」というものに対して怒っているわけです。
連れ合いの哲学では、 真理=社会的 常識=政治的
となります。 次に反天皇運動との結びつきを考えます。 天皇制には「清く正しく美しい」イメージがあり、国民に対しては「皆が天皇の赤子なのだから従わねばならない」と強要してきます。 「従わねばならない」というのは、「歯向かってはならない」「犯罪行為は許さない」という意味です。 だから社会に抗する「犯罪者」たちは排除されるわけです。 天皇制とは、抵抗できない社会秩序の象徴なわけです。 だからこんな生きづらいムラ社会を解放するには、「犯罪者」の力が必要なわけです。 私達反政府主義者だって社会秩序を維持する者たちからしたら「犯罪者」ですよね。 だから「犯罪者」は悪とは限らないのです。 もちろんヒトラーのように擁護できない犯罪者もいますが、彼だって信者からは「巨額の賠償金にヒイヒイ言っているドイツ社会の解放者」とみなされていたわけですから。 人が犯罪者に憧れるのは、犯罪者が既成の秩序を破壊してくれる「カッコいい存在」だからでしょう。 だからみなさんも「正しい犯罪者」になりましょう!笑
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