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姜在彦『朝鮮半島史』を読み始めた

  • 執筆者の写真: 恵琳
    恵琳
  • 2023年2月19日
  • 読了時間: 3分

長い間積読状態だった姜在彦(カン・ジェオン)先生の『朝鮮半島史』(角川ソフィア文庫)をようやく読み始めた。

親しみやすくてめちゃくちゃ面白い。

姜先生はお話を朝鮮半島の地理の話から始めた。地図好きの私はすごく嬉しかった。

朝鮮半島全体の最高峰は北朝鮮の白頭山(ペクトゥサン。2744m)、韓国(南朝鮮)の最高峰は済州島の漢拏山(ハルラサン。1950m)らしい。どちらも富士山(3776m)より低いので意外である。しかしそれにしても小さな済州島の最高峰が1950mとは、びっくりした。あの島は相当な急勾配だろう。面白い。


それから神話の話に移る。

檀君(タングン。天孫。女体化した熊から生まれた)が出てきて、朱蒙(チュモン。高句麗建国の祖。母は河の神の娘で、日光を浴びて卵を産み、そこから朱蒙が生まれた。マリアさながらの処女懐胎)が出てきて、朴赫居世(パク・ヒョッコセ。新羅建国の祖。やはり卵から生まれた)が出てきて、面白い。

大昔の人は処女懐胎だの卵から生まれるだの、突拍子もない生まれ方をする。面白い。これからどんどん読めそうだ。

ヒョッコセって面白い響きだな。新羅の王様は名前が独特だ。「朴」は「ひさご(ひょうたん)」という意味だと、この本で初めて知った。そういえば昔の韓ドラに『朱蒙』ってあったなあ。面白そう。

『朝鮮半島史』には、広開土王やら智証麻立干やら近肖古王やら、様々な王様が出てきて、興味深く読める。


実は私は、小学5、6年の頃から、ヤマトタケルにはまっていた。その流れで『古事記』(次田真幸全訳注、講談社学術文庫)や『日本書紀』(宇治谷孟現代語訳、講談社学術文庫)を読み、ヤマトタケルだけでなくサホビコ・サホビメ兄妹や、木梨軽皇子(きなしのかるのみこ)と衣通王(そとおりのみこ)の兄妹の悲恋などにキュンキュンした。

『日本書紀』はパラパラと部分的にしか読んでいないが、任那(みまな)やら白村江(はくすきのえ)の戦いやらが出てきて、学校の授業で習った古代史とリンクして楽しかった。

また、数年前河内春人さんの『倭の五王』(中公文庫)を読み、倭国だけでなく朝鮮や中国も含めた東アジア古代史の情報に触れたので、故国原王やら近肖古王やらの名前は見覚えがあった。当時の東アジア諸国の王は、中国に使いを送って皇帝に認められたい一心だったのだとわかった。高句麗・百済・新羅の朝鮮諸国や倭国も例外なくそうだった。中国がお父さんで、周りの国が子供、みたいな華夷秩序。異民族蔑視は良くないが。

東アジア古代史は面白い。ちなみに卑弥呼は日御子(太陽の子)だったのではないか。帚木蓬生さんも『日御子』という小説を書いているではないか(未読)。中国人の倭国蔑視の故に、「卑しい」なんて字を当てられて、ひみこさまが可哀想だ。そういえば元彼は「卑弥呼=神功皇后説」を支持していた。面白い。詳しく知りたいものだ。

 
 
 

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