top of page

太宰治『ア、秋』感想

  • 執筆者の写真: 恵琳
    恵琳
  • 2023年2月19日
  • 読了時間: 1分

太宰治の『ア、秋』(新潮文庫『津軽通信』所収)という掌編を読み終えた。

「秋」とスマホで打つと、変換候補にあの人の名前が出てきて、笑ってしまった。割れるような大笑いだ。私はあの人に、市場の蝿のように毛嫌いされているのに、まだ好いているようだ。呆れる。なんと執念深い女か。一度に何人でも恋うてしまう質らしい。

私にはもひとり、好きな人がいて、T先生という大学准教授なのだが、その人が私の一番好きな人なのだ。しかしT先生は、私を毛嫌いしているあの人の親友だ。

T先生のお説に触れたくても、そのお説はあの人の御本の中に入っているから、私は怖くて読めない。あの人の名前に、いたたまれぬほどの恐怖を覚えて、震え上がるのだ。


そういえば、先程読んだ太宰の掌編、終わりの方にこんな一文があった。


――緒方サンニハ、子供サンガアッタネ。


私はあの人を思い出して、辛いような、慕わしいような、滑稽なような気持ちになって、乾いた笑い声を立てた。あの人にも娘さんがいるのだ。私はあの人の娘さんのことをブログに勝手に書いたことで、あの人に決定的に嫌われてしまったのだ。

あの人に振り向いてもらいたくても無駄だろう。声をかける事そのものが、あの人を傷つけることになる。


太宰の本を読んでいると、不思議なことが起こるものだ。

 
 
 

最新記事

すべて表示
恵琳による、自分史のようなもの

これから語るのは私の自分史である。長くて内容も重いが、私がなぜヒトラーを好きになるに至ったかを語っておきたいのだ。 数日前、アンネの日記のアニメ映画がユーチューブにあったので、観た。 https://youtu.be/qAIRFyR6NyQ...

 
 
 
お詫び 2023.3.5

ブログにプライバシー侵害被害者への逆ギレ・難癖・二次加害を書いて申し訳ありませんでした。 人を傷つけながら生きるくらいならスパッと死ねばいいと思いましたが、私は弱いのでより良く生きることも潔く死ぬこともできません。 生き恥を晒すことしかできないようです。...

 
 
 
元彼糞語録2023.3.5

「〇〇さんはすがちゃんにきついけど/すがちゃんを差別するけど、あれが普通ちゃうかな」 人間舐めんな。お前それでも左翼なのかよ。差別を肯定するな。差別するのが普通とかイカれてる。じゃあ私をいじめて差別した元彼は普通なのかよ! あんな糞が左翼を名乗るほど、日本は堕ちているのだ。...

 
 
 

コメント


記事: Blog2_Post

©2021-2025 by 恵琳のサイト ベルガモ。Wix.com で作成されました。

bottom of page