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夜中に読む本

  • 執筆者の写真: 恵琳
    恵琳
  • 2022年5月30日
  • 読了時間: 2分

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今にも死にそうなぎりぎりの精神状態のときは石牟礼道子『苦海浄土』が読める。おまけにソン・ウォンピョン『アーモンド』も少し読めた。死にそうじゃない普通のときには読めない本がある。

普通のときは私はビリビリしたオーラを放っているけれど、死にそうなとき、眠れないとき、何もしたくないときに、こういういつもと違う「優しさに満ちた本」を読み出すと、柔らかいオーラになる。

今の精神状態が終わらないうちに、夜が終わらないうちに、雑多な昼が来る前に、できる限りたくさんページをめくりたい。 『アーモンド』は、扁桃体が小さくて人の感情がわからない、家族が死んでも泣かなかった男の子ユンジェくんが主人公だ。 周りから「共感性がない」と言われて蔑まれ嫌われている人にも事情がある、ということが分かる。 そして『苦海浄土』には、「判断力」(ツレの言う「政治的判断力」)はないが、「本能力」(ツレの言う「社会的直感」)の非常に鋭い水俣病患者の人が出てきて、すごいなあと思った。 水俣病患者を汚染したのは、究極的に言えば資本主義という妖怪だ。 金さえ儲かれば命なんかどうでもいい、という。 用語解説 ・政治的判断力=政治家などの上流階級が言うような屁理屈 例「ウクライナ避難民と中国難民は違う」 「海に水銀を流してもうちの会社が儲かればそれでいい」 ・社会的直感=一般市民やマイノリティなど、学歴や社会的地位の低い人がズバリと言い当てる社会の真理 例「ウクライナ難民も中国難民も同じやん。両方受け入れるべきやわ」 「海に水銀流したら絶対あかんやろ。海汚れるぞ」

 
 
 

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