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創造による救い

  • 執筆者の写真: 恵琳
    恵琳
  • 2022年9月8日
  • 読了時間: 3分

更新日:2022年9月9日

「かつてあったすべてのものを――創造することによって救う」

(ニーチェ『ツァラトゥストラかく語りき』佐々木中・訳 河出文庫 2015 p.340 後ろから3-4行目)


この文を読んでハッとした。

歴史小説ってこのためにあるんじゃないのか。

過去に生まれて、生きて、死んだ人たち。かつて笑い、泣き、怒り、楽しんだ人たち。そして今は忘れ去られ、思い出されることもなく、足蹴にされている人たち。そして今、理不尽な仕打ちに苦しみながらもがきながら、必死に生きている人たち。

そういう人たちを救うために、歴史小説や物語、そして芸術はあるのではないのか。

芸術家や哲学者はいつでも弱者の味方だ。そうでなくてはならない。なぜなら芸術家や哲学者は本来マージナルな(周縁化された)人たちだからだ。そんな彼らが時に悪徳政治家や戦争したがる者どもに進んで魂を売るのだから、たまったものではない。

ナチに協力したハイデガーや、朝鮮差別主義者としても知られるアニメーターの貞本義行……探せばいくらでも見つかりそうだ。


私はいつか、ヒトラーと私にまつわる物語を書きたい。

それはヒトラーやナチズムを賛美するものでなく、無垢な赤ん坊が成長するにつれ、虐待や貧困、従軍といった過酷な経験を経て、反ユダヤ主義、差別主義に染まり、人を騙す巧みな演説をし、周囲から持ち上げられ、崇拝され、非情な独裁者・大量虐殺者になるという経緯を書こうと思う。もちろんユダヤ人や障害者の人たちなどが迫害されるシーンも入れたい。加害者だけでなく被害者も描く義務と責任があるから。

そして第二部では、ヒトラーに恋し、彼のイマジナリーコンパニオンたちとともに生きてきた私の半生(2022年か2023年ごろまで?)を書きたいと考えている。もちろんヘッセとの出会いや、元彼のこと、安倍暗殺のことなども書きたい。

私は長編をブワーッと書くことはできないから、掌編をいくつもいくつも重ねることになるかもしれない。

書くためにもドイツ語や英語を学んで、30歳になるころにはドイツに移住し、そこに骨を埋めるつもりで生きるのが良さそうだ。

それ以前に、賃労働ができるようにならなければ、移民にはなれないと聞いたことがある。だからヒトラーのこと以外の小説でも書いてお金を稼げるようにならないといけない。

でも、ヒトラー好きの犯罪性愛者ということですごく虐められたり罰せられたり、ネオナチと決めつけられたりしそうだ。言いがかりをつけられたときのために、英語やドイツ語をベラッベラに話せるようになったほうがいいかもしれない。いやあ、大変だ。


小説を書くことで、果たして私はヒトラーの魂を、自分の魂を救うのだろうか。いや大罪を犯した者はそもそも救われてはいけないのではないのか。いや、でもヒトラーはみんなのお手軽サンドバッグにされているし、私も私で自分をお手軽サンドバッグにしているから、そろそろ救われていいのかもしれない。もちろん虐殺の罪や晒しの罪はなくならないし許されないが、過去を整理すれば少しは気が楽になるはずだ。


ツァラトゥストラは名言の宝庫だ。金の星よ、私をお導きください!

 
 
 

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