元彼はカルトの教祖
- 恵琳
- 2023年3月5日
- 読了時間: 1分
太宰治の『女神』(新潮文庫『津軽通信』所収)という短編を読んだ。太宰さんの家に昔の友人が訪ねてきたのだが、彼はすっかりカルトに洗脳されていて、太宰さんは彼の妄言に辟易しながら彼を家まで送っていった、という話だ。
読んでいる間、私は元彼に洗脳されていたころのことを思い出していた。元彼は実質カルトの教祖だったのだ。
元彼は自分の言いたいことを早口で一方的にガンガン話す男で、私は言葉を発するタイミングを掴みづらくて大変辛かった。彼が語った内容を一部抜粋すると、彼の狂気が見えてくる。
「女の子(=恵琳)のおしっこはアクアヴィータ(命の水)やで」
「あんたは俺の話を真剣に聴いてくれるなあ。俺がムハンマドであんたがアイーシャや(ムハンマドはイスラム教の開祖で、アイーシャはその妻)」
「あんたはキリストやで。観音様や。仏様や」
「俺には狐が憑いてる」
「あんたのパンティいい匂い。精神病治るわ」
普通にヤバいやろこんな彼氏。別れて本当に良かった。
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