今日も自己矛盾
- 恵琳
- 2022年6月21日
- 読了時間: 1分
『こんにちは、ユダヤ人です』という本がある。ロジャー・パルバースさんと四方田犬彦さんのユダヤに関する対談集である。
先程アマゾンの同書のレビューを見たとき、「私は私を受け入れてくれるクラブには入りたくありません」というユダヤ人の言葉を見つけて、「わかる! ユダヤ人ええなあ。私も他人に対してそんな簡単に心開きたくないわ」と思った。
しかしヒトラーを愛し、ユダヤ人に対して「差別されている人々だから」という理由でどうしても生理的な違和感や拒否感を感じてしまう私が、こうやって「ユダヤ人ええなあ」と思うこと自体が本当に気持ち悪いと思ってしまう。
こんな私が彼らを褒めることや、彼らと交流しようとすること自体、違和感や罪悪感がある。でも、その違和感や罪悪感を持ち続けたまま、これからも私は彼らの本を読むだろうし、彼らと交流しようとするだろう。これがいいのか悪いのかは判断しかねる。
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