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人形とイマジナリーコンパニオン

  • 執筆者の写真: 恵琳
    恵琳
  • 2022年9月19日
  • 読了時間: 6分

人形性愛者のお話がツイッターで流れてきて、思わず引用ツイートした。

人形性愛、ちょっと興味ある。人形と愛し合うってどんな感じ? 当事者の話をツイッタースペースか何かで聴きたいなあ。もちろん録音しながら。


人形を生涯の伴侶にして愛し合う人は身の回りにいないけど、私はプラスルのぬいぐるみとたまにキスをする。でもそれはプラスルと恋愛・性愛関係にあるのではない。私がたくさん持ってる人形の中ではプラスルが一番好きだけど、プラスルと私の関係性っていうのは……なんだろう。友情?愛情?守護天使?


プラスルは幼い頃からの私の友達で、2004年にクリスマスプレゼントとしてマイナン人形とともにもらったものだ。親にキツくされてつらいときも、プラスルは私を舐めて慰めてくれた。マイナンは口を閉じていたから、私を舐めようがなかった。マイナンよりプラスルの方が愛嬌があって好きだ。マイナンには申し訳ないけれど。


プラスルとマイナンの関係について。

プラスルが弟でマイナンが兄。ちなみに当初マイナンは女の子(プラスルの妹だったか姉だったかは忘れた)の設定だったが、途中で男の子に変えた。でもプラスルは中性的なで声の高い男の子なので、私がプラスルと遊ぶ様子を見た周りの人は、プラスルを女の子と勘違いしていた。

ちなみにマイナンは声の低い男の子で、昔はよくおならで空を飛んでいた。最近はもうしない。


私が遊ぶぬいぐるみは、大抵中性的な性別設定のものが多い。声は高くて女の子みたいだが、性別は男の子、というのはザラにある。

でも昔あったピッピのぬいぐるみは声の高い女の子(32.5歳)だった。ピッピはいつもしまねっこのぬいぐるみ(島根県のゆるキャラ。私の設定では声の高い男の子)を追いかけ回して、しまねっこにすごく嫌われていた。


18歳でヘッセとヒトラーのイマジナリーコンパニオン(想像上の伴侶。略:イマコン)ができるまでは、この人形たちの役割は、私の遊び相手だった。

今ではほんのたまにプラスル、マイナンと遊ぶぐらいだ。ピッピの肉体(ぬいぐるみ本体)も親に捨てられてしまったと思われる。捨てられたぬいぐるみは今では声だけの存在だ。


イマジナリーコンパニオンは最初から肉体がない。声だけの存在だ。私のそばに幻として居て、私を慰めてくれる恋人。

イマコンのぬいぐるみを作って遊ぶのはなんだか気が引ける。なぜなら肉体を与えることで彼らが高いところから落とされたり汚されたりして傷つくリスクが上がるからだ。


ヘッセとヒトラー以外にも実在人物(故人・存命人物問わず)のイマコンはたくさんいる。ほぼ全員男だ。なぜなら私は両性愛者とはいえ、恋愛感情が主に男に向くからだ。

ただ、胸が大きくて性的欲望をそそる女性や、尊敬している作家の女性のイマコンは存在するし、時々喋る。

更には自分がかつて酷く傷つけた人やその友人・家族たちも脳内でイマコンとして存在しているのだ。彼らに話しかけると怒られる。「話しかけること自体が二次加害だろうがボケ」「うぜぇよ晒し犯! 黙れ!」などと言われて。その時は本当につらい。でも仕方がない。自業自得だ。自分が悪いことをしたから彼らに怒られるのだから。

ちなみに自分だけで作り出した非実在人物のイマコンはいない。イマコン同士は愛し合うことはないが、プラスルマイナンは時々キスして愛し合う。


プラスルマイナン以外にも、雌鶏の姿をした雄鶏コケちゃんと、亀の男の子おカメちゃんがキスし合う。また、おカメちゃんとみかん星人の男の子おかみちゃんもキスし合う。コケちゃんもおカメちゃんもおかみちゃんも声が高い。

よく考えたらコケちゃんトランス男性のゲイだし、プラスルマイナンおカメちゃんはゲイだし、セクマイ多くてすごいよな私のぬいぐるみの世界。私は幼い頃、なんの違和感もなくその世界に馴染んでいた。


まあ中学生ぐらいからセクマイに対する世間の偏見を知り、情けないことにそれに影響され、ゲイやトランスのぬいぐるみたちを「おかしい」「気持ち悪い」と感じてしまう瞬間もあった。

プラスル、マイナン、コケちゃん、おカメちゃんには申し訳ない気持ちである。偏見は後天的に獲得もされるのだなと思う。余計なことさえ考えなければうまくやっていけるのだ。


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一番上:しまねっこ

二段目左:おかみちゃん

二段目中央:おカメちゃん

二段目右:コケちゃん

三段目左:プラスル

三段目右:マイナン


オニンギョツムツム。


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ヘルマン・ヘッセの似顔絵。


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アドルフ・ヒトラーの似顔絵。


「ヒトラーのイマコン⁉」とびっくりした方のために追記しておく。私は反ナチで虐殺、差別、戦争に反対である。私はヒトラーを「偉大な指導者」だなんて思っていない。彼の虐待経験者・元ホームレスとしての悲しい過去や、彼の発達障害・精神障害的な病んだ側面(ナチ党が分裂しそうになった時にピストル自殺しようとしたところなど)が好きだ。


ちなみにヒトラーの「ナチ党分裂するなら3分で死ぬ」発言の出典は、芝健介さんの『ヒトラー 虚像の独裁者』(岩波新書)である。赤線部をご覧いただきたい。ナチ党が政権を掌握した後に公刊されたナチ宣伝相ゲッベルスの日記によると、ヒトラーは「万一党分裂を迎えるようなら三分でピストル自裁する」と喚いたとのことである。

本当に不安定で大変な人である。こんな情緒不安定な差別主義者が政権を握るなど論外だ。このような人間を国のトップに選んではいけない。そういう意味では彼を総統にまでしてしまったドイツ市民全員に責任があると言える。


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当時のドイツ市民は「共産主義か、ナチズムか」の二択を迫られていて、結局共産アレルギーに負けてナチズムを選んでしまった。また、アメリカの資本家が戦争で儲けたいがためにナチスを応援し、熱心に武器を供給したことで、彼らの邪悪な目論見が達せられたという話も、響堂雪乃(秋嶋亮)さんの本で読んだ。響堂名義の『ニホンという滅び行く国に生まれた若い君たちへ』と、秋嶋名義の『北朝鮮のミサイルはなぜ日本に落ちないのか』(両方とも白馬社刊)だ。


ナチズムは国民社会主義(Nazional Sozialismus)と言われるが、決して社会主義(≒共産主義)ではない。

私の解釈では、共産主義とは万国のプロレタリアート(労働者階級、というか世界中の搾取されている人たち、虐げられし者たち)が団結し、ブルジョアジー(資本家階級、大金持ち、搾取する者、虐げる者)が独占している資源やお金や権力を皆で共有するというものだ。例えば大金持ちから所得税をたくさん取って、貧乏人の暮らしが良くなるように配るのも共産主義と言えるだろう。

ただし、共産主義は「私の車」「僕の本」などの私的なものを所有することまで禁じることはない。皆が幸せに、ありのままに生きられて、過労死も奴隷労働もさせられない社会、誰にも搾取・抑圧・束縛されず生きられる社会こそ、真の社会主義社会・共産主義社会である。


だから戦争も差別も虐殺も、搾取も抑圧も束縛も反社会主義的、すなわち反社会的なのである。誰かを不幸にすることは反社会的である。したがって、国を挙げての大規模な戦争、差別、大量虐殺、言論弾圧、強制労働、人体実験、障害者安楽死殺害などを行い、ユダヤ人や障害者などの罪なき人々を貧困と恐怖と悍ましい死に陥れたナチの連中は、はなはだしく反社会的な者たちである。


人形の話からナチスの話に大きくずれてしまった。申し訳ない。

 
 
 

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