「理想の人間像」の暴走
- 恵琳
- 2022年9月5日
- 読了時間: 1分
大量虐殺者であるヒトラーもポル・ポトもスターリンも、私と同じ潔癖症だったのだなと思います。
そういう人の頭の中には「理想の人間像」というものがあって、その理想に合わない人を攻撃したり、差別したり、虐殺したりしたのだと思います。
スターリンやポル・ポトは分かりませんが、ヒトラーの「理想の人間像」は「金髪、碧眼、長身、色白で、障害がなく、自分の主張に従う人間」でした。そしてそれに合わない人々を虐殺したのです。
私も自分の中に「理想の人間像」というものがあり、それは、
「悪いことを一切しない人間」
「無神経な言葉で人を傷つけない人間」
「大声で叫ばない人間」
「自分をいじめない人間」
「差別をしない人間」
です。
その基準から外れると、私は自分を「しね!」と罵り、叩きます。
これではヒトラーやスターリンやポル・ポトと同じではありませんか。
基準から外れた人間、基準から外れた自分のことも認めて受け入れること、そもそもそうやって自分や他人を縛る基準をなくすことが大切だと思いました。それが自他への優しさ、外界と内界の多様性への寛容さにつながるのです。
ここまで書いて、ふと『人間の条件 そんなものない』という立岩真也さんの本の題名を思い出しました。本当に優しい題名だと思います。
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